5.7. SQL文から呼び出すPythonのプログラムの作成
Pythonのプログラムを作成するに当たって、事前に知っておくべき内容について説明します。
想定する作成の流れ
Pythonのプログラムの作成の流れは次のとおりです。
Pythonで行いたい処理を実装します。
作業1で実装した処理をSQL文から実行できるようにするため、処理関数や結果表スキーマ取得関数を実装します。
参考
この実装作業については、デバッグ作業の一環として「Pythonのプログラムのデバッグ」で説明しています。必要に応じて、実装作業の参考として参照してください。
結果表スキーマ取得関数は、エミュレーターを使うことでスタブを取得できます。
Pythonのプログラムを作成する環境
ファイル自体は任意のコンピューターで作成できます。また、ファイルのコーディングには、任意のテキストエディターやPythonの統合開発環境を利用できます。
参考
Administrative Toolsと同時にインストールされる、クライアント用Python実行環境には、Pythonのプログラムの作成を支援するエミュレーター(ライブラリ)が組み込まれています。エミュレーターを利用するとテスト実行とデバックが可能です。
文字コード
SQL文からPythonのプログラムを実行する場合、作成したファイルを所定のフォルダーに格納(デプロイ)する必要があります。デプロイ時は、UTF-8形式(BOMなし)で保存されたPythonのプログラムを格納する必要があります。そのため、UTF-8形式(BOMなし)で作成してください。
Pythonのライブラリのインポート
任意のPythonのライブラリをインポートしたい場合は、「Pythonの導入と提供されるライブラリ」を参照してください。
Pythonのプログラムに記述するPython連携機能用の関数
Python連携機能では、次に示す関数をPythonのプログラムに記述します。
処理関数
SQL文側とPythonのプログラム側の処理のマッピングします。テーブルやビューなどのオブジェクト、引数などを受け取ります。
結果表スキーマ取得関数
Pythonのプログラムの処理結果表のスキーマ情報を、Dr.Sum側に渡します。
入力データ型指定関数
入力データのカラムに対してデータ型を指定したい場合、カラム名とデータ型の対応をディクショナリ型で返します。
Dr.Sumへのログの出力について
Python連携機能では、Pythonのプログラムに記述したprint文の戻り値を、Dr.SumのSQLログとして出力できます。
関連項目
「Dr.Sum Server画面リファレンス」の「[サーバーの設定]画面[全般]タブ」